てならいかがみ登場人物

人物って言っても人じゃないのがほとんど。たまに増えたり、しれっと変わってたりします。

菅原道真(天神さま)
菅原道真(天神さま)

平安時代の政治家で詩人。死後は怨霊と呼ばれた時代を経て、現在は天満大自在天神として学問を志す人々を見守る。見守るだけのつもりが、生来の勉強好きが祟って試験に参加することもしばし。愛用の笏をスマホに持ち替え、今日も楽しく現代を生きている。

さく(飛梅)
さく(飛梅)

大陸生まれ、太宰府経由、平安京育ち。菅原家に居着いてからは御神木「飛梅」としてのんびり生きている梅の化生。正装の時以外は危ないので頭の枝は仕舞える仕様。時代によって名前がちょいちょい変わる。

是之(蚩尤)
是之(蚩尤)

大陸の武神、蚩尤(しゆう)の81居る子供の一番末の子。先代の父に代わって奉公にやって来た。まだまだ神使としての経験が浅いので、なんでも勉強中。口癖は「是之がやります!」本当の姿だと室内の物を壊すことが多いので、普段は省エネも兼ねて人間の子供の姿。


元人間の皆様。祀られた都合で生前の見た目と少し違うけれど、基本的に性格はそのまま。

崇徳上皇(アキ)
崇徳上皇(アキ)

顕仁(あきひと)様から取って「アキ」と呼ばれている。迫力のある外見をしているが陽気な性格。人の好意をあまり疑わない。死後共に暮らした神が航海の神だったり蹴鞠が好きだったりしたので、生前のインドアが嘘のようなアウトドア上皇に。趣味は登山とスポーツ観戦と写経と詩作。

早良親王(ハル)
早良親王(ハル)

食を絶って亡くなったので、少しだけ食への未練が強い。しかし胃が縮まったまま亡くなったのであまり食べられず、もっぱら人に食べさせるのが専門。現在は奈良の四つ辻の角地に喫茶店「ニューナガオカ」を経営している。死後つけられた「崇道天皇」という名前にしっくりきていないので、自分のことは「ハル」と呼ぶように周りにお願いしている。

平将門
平将門

野生動物と人間の住み分けに奔走する仮装束の壮年の男性。大体のことは笑って許せるけれど、お墓の上にビルとかは地雷です。土地開発で泣き寝入りする人間霊、動物霊、神仏を放って置けなくて、一年中走り回っている。

安徳天皇
安徳天皇

壇ノ浦の戦いで入水し、長く水中で暮らしたため、悲しくなくても目から海水が溢れることがある。以後は水難除けや安産のお祈りをしながら、水底に沈んでいる平家の舟や骨を探している。いつも傍にいる張り子の犬は「小さな観音」と書いて「小観音(こがね)」


草木の化生たち

人間から名前をもらうことで、人の形をとることに決めた草木たち。名前への依存度が高いと見た目年齢が変動したりする。

空蝉(橘)
空蝉(橘)

常世の国からやってきた橘の化生。話し方は粗野だが教養が深く物知り。自分を常世の国から連れ出した田道間守の影響で、甘いものとお菓子作りが好き。右近の橘の仕事が最近暇なので、お菓子を作ってはハルの喫茶店に卸している。

宵駒(桜)
宵駒(桜)

通称「よいこ」と呼んでほしい、梅の後輩。礼儀に厳しい空蝉のことは鬼教官だと思っている。実は長く梅と面識がなく、未だに面と向かって話すと緊張する。

綾錦(菊)
綾錦(菊)

少し神経質で控えめな性格の菊の化生。性格に反して「肥料食い」の名に相応しく非常によく食べる。名前をつけたのは菅原道真の妻の島田宣来子。さくが菅原邸で過ごしていた時に、義兄弟の約束を交わし、現在までずっと姉として慕っている。現在はやんごとない家でゆったりと過ごす毎日。

玉の枝(竹)
玉の枝(竹)

人の姿だったり、白い大きな虎になったりと気ままに暮らしてきた竹の化生。虎の姿の時にうっかり将門に見つかり、狩られかけたので、以後は人間の姿に固定している。その昔、それはそれは美しい娘がいたらしいのだが、それは本人だけが知っているまだまだ秘密の話。

好日(蘭)
好日(蘭)

草木の化生の中では歳若い方なので、全員から末っ子扱いを受ける花サーの姫。乱獲が多くて種の危険に晒されたこともあったので、皆が過保護になるのも無理はない。「楊貴妃(ようきひ)」から一文字取って付けられた、穏やかな春らしい「好日(よきひ)」という名前を気に入っている。現在は玉の枝と一緒に銭湯「蓬莱泉」を経営。


故人のみなさま

現代にはもういないけれど、上記の人物たちにとって大事なひとたち。

てならいかがみ
この創作は歴史上の人物をモチーフとして扱ったフィクションです。実際の事件、人物、団体とは一切関係ありません。
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